Steadicamの話


 Steadicam(ステディカム)はカメラスタビライザの製品の商標ですけど、まぁ一般名詞としても通ってるので、ここではSteadicamで通します。
 今どきはセンサーとサーボモーターを組み合わせた安価で小型なアクティブタイプが広く使われていますが、やっぱいかついSteadicamには捨てがたいものがあります。

Steadicamのバランス

 Steadicamはバランスをうまくとることで、あの滑らかな動きが実現されます。そのバランスについてですが、関係者による興味深い解説ドキュメントがあったので、勝手に翻訳してみました。
 これを書いたのはJerry Holwayさんという人で、オリジナルは http://jerryholway.com/docs/dynamicPrimer.pdf だったのですが、今はうまくアクセスできないみたいです。

  ダイナミックバランス入門(翻訳版)

 この解説には、いろいろ数式や図が出てきますが、力のモーメントやベクトルといった話題は巧みに避けているようです。本来ベクトルやモーメントで考える部分なども何となくごまかしていますが、そのおかげで数学や物理が苦手な人でも、なんとなくわかった気になるようのでしょうか。
 それから、ドロップタイムについての解説はほとんどありません。解説をよぉく読むと、アーム式のステディカムの場合、実はドロップタイムの設定はとっても安直にできることがわかります。