オリジナルモデルは、ドイツLIEBHERR(リープヘル)社のLR 11200という1200t吊クローラークレーンです。実機は油圧ベースで動作するのに対して、このモデルはすべてモーター駆動なので、どうしてもモーターやギヤボックスなどの空間が必要になります。そのため、見た目は実機よりかなりぼってりしたものになっていますがお許しを(おまけ画像)。
ジブなしの重量物構成で組み立てたものの動画があります。
Youtube 「クレーンで鶴を吊る」
ニコ動 「クレーンで鶴を吊る」
このクレーンには、次のような特徴があります。
・分解可能な構造にする
・補助ウインチ装着可能
・補フック
いくら巨大なクレーンを作っても、それを現場に持ち込めなければ意味はありません。大型建設機械の設計では、それをどのように輸送するかということも考えておく必要があります。とくにこの種の自走式クレーンの場合、現場に搬入、組み立て、作業、撤去、搬出というサイクルが頻繁に繰り返されることになります。輸送のために道路を補強する、障害物を撤去するといった作業を極力少なくできるように、なるべく小さく軽いモジュールに分解できること、組み立て/分解に要する時間を短くできることが求められます。
現地にモジュールを搬入したら、次は組み立て作業です。特大トレーラーでのべ40台ほどのユニット量になります。組み立てには、中型のトラッククレーン/オールテレーンクレーン2台が必要になります。
■運用事例
このクレーンを使った運用事例を紹介します。
■十数年後
ここで紹介したものは2000年頃に作ったものです。その後、何度か展示などをする機会があり、そのたびに少しずつ構成が変化しています。